2013年05月07日

「 コナモン 」の日に読む 『「 粉もん 」庶民の食文化誌 』  by  熊谷 真菜


こんにちは、今日も来て下さってありがとう。

5月7日は「コナモンの日」です。


コ ナ モ ン 」と聞いてピンとこなければ「 粉もの 」→「 粉もん 」で分かると思いますが

お 好 み 焼 きタ コ 焼 き のように 粉を溶いて焼き上げる食べ物かな?



日 本 コ ナ モ ン 協 会 (!)が57(こな)の語呂合わせで、5月7日に認定されました。

お好み焼きやタコ焼き・・・はい、わたし結構好きです♪  あなたもお好き?



はい 今日の 読書は 『「粉もん」庶民の食文化誌』 by  熊谷 真菜


著者:熊谷真菜

出版社:朝日新聞社

サイズ:新書280ページ

著者の熊谷真菜氏は 兵庫県西宮市生まれの生活文化研究家。

日本コナモン協会を設立した方で 初代会長に就任されています。


ちなみに公式HPはこんな感じで↓なかなか楽しいHPでした。

日本コナモン協会公式HP.jpg

http://www.konamon.com/

おそろいの赤いTシャツの皆さんは 道 頓 堀 た こ や き 連 合 会 のメンバーです。



氏の大学の 卒 論 が何と「たこやき」! この論文が出版されたのをきっかけにライターデビュー。

「タコヤキスト」とも称される まさに筋金入りのコナモン愛好家でいらっしゃいます ww

さて 「コナモン」の定義ですが この本によると お好み焼きやタコ焼きだけではなく

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粉もんは、「粉もの」、漢字では「粉物」。粉で出来た食べものをさす。

具体的には、たこ焼き、お好み焼き、うどん・・・、粉から作られたものを

思い浮かべてもらえば、それはすべて粉もんだ。

そうめん、冷や麦、蕎麦、おやき、団子汁、ラーメン、冷麺、チヂミ、ナン

パスタ、餃子、豚まん、天ぷら、フライ、ピッツァ、ビーフン、パスタ、パン、

ケーキ (中略)あげると切がないが、すべて粉もん。

★━━━━━━━━━━━━━【一部抜粋 】━━━━━━━━━━━━━━━★

つまり、粉 を 使 う も の 全 般 を 指 すのですね。もちろん、日本だけではなく

世界中に存在する料理です。



日本では どちらかといえば B級グルメとされる事が多いコナモンについては

本格的な文献や資料が少ないとされていますが、著者の熊谷真菜氏は友人から

「 なぜ大阪にたこ焼き博物館がないのでしょうか 」というメールを受け取った事が

きっかけとなり、コナモン協会設立に至ったそうです。




そういった あらゆる「粉もん」を調査し、ルーツを日本から世界中に至るまで

調査した本です。

いわば著者の「粉もん」研究の集大成といってもよいでしょう。



決して堅苦しい本ではありません。読みながらトリビアの如く「 へ え 〜 ! 」

思うことが多々あり、非常に楽しい一冊でした。



日本でのコナモンの歴史をさかのぼると平安時代。

中国からの外来文化として登場しました。唐菓子や索餅(さくべい・後のそうめん)

など、当初は貴族社会の贅沢食でした。その後、時代を経て庶民に普及します。

実際に 庶民が日常的に小麦粉を使うようになったのは近世、江戸時代に入ってからの事でした。




現代のコナモンの代表といえば・・・ た こ 焼 き !!



たこ焼きって、外で買ってくるものとばかり思い込んでいたのですが「 たこ焼き器 」を

利用して 家でも焼けるんですね・・・


Amazon の検索窓で「たこ」と入力したら 予測変換で「たこ焼き器」と表示されましたわ www

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だが、たこ焼きは中身を選ばない。海の幸、山の幸、里の幸、発酵系、お菓子系

海外系・・・入れるものはなんでもいい。我が家では、タコの他に、ウィンナー

ソーセージ、サラミ、するめ、ネギと挽肉、もちとチーズ、えびとマヨネーズ、

豚とキムチ、えんどう豆 (中略)無限に試してきた。 (中略)

たこ焼きに邪道はない。うちの娘は最後に必ずチョコを入れている。(中略)

あの鍋で焼いて、一口サイズの丸い形であれば、中は何を入れようと「 たこ焼き 」

と私は考えている。たとえタコが入っていなくとも、たこ焼きだと。

★━━━━━━━━━━━━━【一部抜粋 】━━━━━━━━━━━━━━━★


なぜならば・・・とタコ焼きのルーツに迫ります ww


また、麺類についても詳しく語られています。その他、「おやき」や「もんじゃ」

も捨てがたいですよね。



また、第五章で語られる「粉もんの地位──代用食の時代とアメリカの小麦戦略」

は読み応えがありました。


本来、庶民の安くて美味しい「粉もん食」が戦時中の(お米の代わりの) 代 用 食

として位置付けられて以来、おいしさの地位が落ちて「まずくて最低レベルの食

べ物」として位置づけられてしまった、とのこと。



実際に、政府推奨のレシピも載っていましたが、到底食べられそうもありません。

戦後の食糧難の時代に、アメリカからの援助・・・早い話がアイゼンハワーの

余剰小麦粉対策だったんですけどね・・・による パ ン 食 の 普 及 はあなたも御存知

かもしれません。



しかし、ダイレクトにアメリカの小麦粉製品を受け入れたわけではありません。

繊細な日本人の味覚に合うように形を変え進化して来ましたから。



また、最終章には文化人類学者石毛氏との対談も収録されていて、軽い新書ものでは

ありますが読み応えのある一冊でした。これまで「コナモン」って特に意識したことも無かったし・・・

なかなか深いものがありました ww


さて、今日はこれでおしまい。またね・・・。



posted by cat-of-many-tales at 00:00| Comment(0) | 日本のエッセイ&ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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